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副業を20年以上やってきて、これはもう断言できます。
私は「やらなかった人」ではなく、「買って満足して終わった人」です。しかも一度や二度ではありません。セミナー、個別指導、情報商材など合わせて約128万円。
ここまでくると、もはや「自己投資」ではなく「満足感への課金」です。そして一番の問題は、買ったあとでした。
- 買った瞬間が一番やる気が高い
- その後すぐ熱が冷める
- 結局やらない
この流れが、驚くほど毎回同じでした。今回は、この「なぜ買っただけで満足してしまうのか」を、自分の体験と合わせて振り返ってみます。
なぜ商材を買うと満足してしまうのか

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ここではまず、「なぜ人は買っただけで満足してしまうのか」という心理や仕組みについて整理していきます。実はこれ、単なる意志の弱さではなく、脳の仕組みも大きく関係していました。
脳が「手に入れた=達成した」と勘違いする
教材を買うと、不思議とこう思います。「よし、これでいける」と、まだ何も始めていないのに前向きな気持ちだけはしっかり湧いてきます。まだ1ページも読んでいませんし、場合によってはログインすらしていないこともあります。
それなのに、なぜか前に進んだ気になるのが不思議です。これは、脳の報酬系という仕組みが関係していると言われています。人は何かを手に入れたとき、ドーパミンという快楽物質が分泌されます。
つまり、購入した時点で「いいことをした」「前に進んだ」という感覚になるわけです。しかもこの感覚は思っている以上に強く、場合によっては達成感に近いものになります。何もしていないのに、「今日は頑張ったな」と思ってしまうことすらあるのが怖いところです。
さらに厄介なのが、脳がこれを「達成した」と勘違いしてしまうことです。本来は「スタートしただけ」のはずなのに、頭の中では「一歩進んだ」どころか「かなり進んだ」ような感覚になってしまいます。私の場合、完全にここにハマっていました。
購入ボタンを押した瞬間が、一番達成感があり、その時点でかなり満足してしまっていました。むしろ、その後の行動はどんどん減っていくという、本末転倒な状態になっていました。今振り返ると、「買うこと」がゴールになっていたんだと思います。
「理想の自分」を先に味わってしまう
ノウハウを買うとき、頭の中では自然とこんなイメージが浮かんできます。
- これを使いこなしている自分になっている姿
- ブログで安定して収益が出ている自分の生活
- 副業で結果を出して少し余裕ができている自分
つまり、未来の自分を先に体験してしまっている状態です。しかもこれがかなりリアルに想像できてしまうので、余計に満足感が高くなります。「これをやれば自分も変われる」という期待が、頭の中で一気に膨らんでいきます。
これがまた気持ちよくて、ついその感覚に浸ってしまいます。まだ何もやっていないのに、なぜか「成長した気分」になります。実際には1ミリも変わっていないのに、なぜかバージョンアップしたような錯覚に入るんです。
私も何度もありました。「これで人生変わるかも」と思いながら購入して、その瞬間だけは完全に前向きな人間になっていました。でも現実は、翌日にはいつもの自分です。仕事から帰ってきて、普通にテレビを見て一日が終わることも珍しくありませんでした。
パソコンすら開かない日も普通にありました。やる気が消えたというより、「もう満足してしまった」という感覚の方が近かった気がします。
要するに、「理想の自分」を一瞬で味わってしまったことで、それ以上動く必要がなくなっていたんだと思います。本来はこれから努力して近づくはずの未来を、購入した瞬間に先取りしてしまっていたわけです。
ドーパミンは「手に入れる前」がピークだった
これもかなり納得したポイントでした。人のやる気を出すドーパミンは、実は「手に入れる前」に一番多く分泌されると言われています。
つまり構造としては、
- 買う前が一番ワクワクしている状態になる
- 買った瞬間にそのピークが終わってしまう
こういう流れになっているわけです。言われてみると、完全にその通りでした。購入前はかなりテンションが高く、「これ絶対いいやつだ」と感じていました。
さらに「今度こそ変われる」「ちゃんとやれば結果が出るはず」と、かなり前向きな気持ちになっています。でも、買った瞬間にその熱がスーッと引いていく感覚があります。あれだけワクワクしていたのに、不思議なくらい落ち着いてしまうんです。
そして次に出てくるのが、「今日はいいか」という言葉です。私も完全にこのパターンでした。購入前は「絶対やるぞ」と思っているのに、買った後は「今日はいいか」になってしまう。
そして次の日も同じように「今日はいいか」となり、そのまま時間だけが過ぎていきます。気づけば、教材の存在すら薄れていき、最終的には触らなくなっていました。これはやる気がないというより、脳の仕組み的にそうなりやすい状態だったのかもしれません。
だからといって放置していいわけではありませんが、少なくとも「自分だけがおかしいわけではない」と理解できたことで、少しだけ気持ちは楽になりました。
それでもやらなかった40代親父の現実

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ここまで読むと、「仕組みなら仕方ない」と思うかもしれません。でも問題はここからです。仕組みは理解しても、やらなかったのは自分でした。
「買った=やった」になっていた
正直に振り返ると、ここが一番大きな問題だったと今でははっきり感じています。当時の私は、自分の行動をかなり前向きに捉えていました。「ちゃんと自己投資しているし、他の人よりは一歩進んでいるはずだ」と本気で信じていました。
確かにお金は使っていますし、決して安い金額ではありませんでした。セミナーにも参加しましたし、個別指導も受けましたし、情報商材もいくつも購入しています。金額だけを見れば、それなりに覚悟を持って取り組んでいるように見えると思います。
でも実際のところは、ほとんどやっていませんでした。やっていないどころか、最初の数ページで止まっている教材も普通にありました。それなのに、自分の中では「やっている側」にいるつもりでした。
このズレは、思っている以上に危険でした。なぜなら、自分では前に進んでいると錯覚してしまうからです。つまり、本当は何も進んでいないのに、立ち止まっているという自覚すら持てない状態でした。
そしてさらに厄介なのが、こういう状態だと反省しなくなることです。「やっていないから結果が出ない」とは考えずに、「やっているのに結果が出ない」と思い込んでしまうんです。
そうなると自然に、「やり方が間違っているのではないか」という方向に考えが向きます。そしてまた別のノウハウを探し始めてしまうという流れになります。今度こそ正しいやり方を見つけようと、また新しいものに手を出します。
でもやることは結局同じで、買って満足して終わるというパターンを繰り返します。そしてまた同じ状態に戻るという、完全なループに入っていました。結果として、128万円という金額を使いながら収益ゼロという状態になりました。今振り返ると、自己投資というよりは完全に自己満足だったと思います。
「まとまった時間がない」で全部止めていた
これも当時の自分がよく使っていた言い訳のひとつで、かなり便利に使っていました。「ちゃんと時間が取れたら、そのときにしっかりやろう」といつも考えていました。この言い方をすると、自分の中でも納得できてしまうんですよね。
でも実際には、その「ちゃんとした時間」というのはほとんど来ませんでした。平日は仕事で疲れているし、帰ってきたら何もする気が起きません。休日は休日で、ゆっくりしたい気持ちや家の用事があって、結局手をつけないまま終わります。
そうこうしているうちに、1週間が過ぎ、気づけば1ヶ月が過ぎていました。そしてまた同じように、「落ち着いたらやろう」と考えるようになります。でもその落ち着くタイミングは、いつまでたっても来ませんでした。
今思えば、時間がなかったわけではなく、単純に優先順位が低かっただけです。実際にはスマホを触る時間は普通にありましたし、動画やSNSを見る時間も確保していました。つまり、時間そのものはあったのに、それを副業に使っていなかっただけなんです。
少し厳しい見方ですが、これが当時の現実でした。
対処法っぽいことも試してみた
さすがにこのままではまずいと感じて、最近は少しだけやり方を変えてみました。大きく変えたというよりは、かなり小さくハードルを下げたという感じです。
例えば、
- 「1ページだけ見る」と最初から決めておく
- 教材を買ったその日に少しでも触るようにする
- 学んだことを簡単でもいいのでメモに残す
このような、かなりシンプルで地味なことを意識しています。正直なところ、これで劇的に何かが変わるという感覚はありません。むしろ「こんなことでいいのか」と思うくらいのレベルです。でも、これくらい小さくしないと続かないというのがこれまでの経験でした。
今までは「ちゃんとやろう」と思って何度も失敗してきたので、あえて雑に始めるようにしています。大きくやろうとすると、その時点でハードルが上がってしまい、結局やらなくなるからです。さらに、教材を買ったらできるだけ早く何かしらアウトプットするようにもしています。
ブログに書くのでもいいですし、簡単なメモでもいいですし、誰かに話すだけでも構いません。とにかく「まだ終わっていない」という状態を自分の中に残すことを意識しています。これをしないと、すぐに「もうやった気」になってしまうからです。
正直に言うと、これで急に成果が出るようになったわけではありません。いきなり収益が上がったということもありませんし、劇的な変化があったわけでもありません。ただ、それでも「買って終わり」という状態は明らかに減りました。
今の自分にとっては、それだけでも十分に意味のある変化だと感じています。
まとめ
商材を買って満足してしまうのは、ある意味自然な流れでした。
- 買うことで達成感が出る
- 理想の自分を先に味わってしまう
- やる気は購入前がピーク
こういう仕組みがある以上、何もしないと同じことを繰り返します。実際、私は20年以上繰り返しました。そして気づけば、知識はあるのに何も積み上がっていない状態です。
なかなか笑えませんが、これが現実でした。ただ、今は少しだけ考え方が変わっています。買うことではなく、やることに意識を向けるようになりました。かなり遅いですが、ようやくスタートラインに立った感じです。
この記事はあくまで私の体験です。万人に当てはまるわけではありません。投資や契約は自己判断でお願いします。もし「これ、自分も同じだ」と思ったなら、たぶん同じループにいます。私もまだ途中ですが、今回は途中で終わらせないつもりです。
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